1996年〜2005年の
主要プロジェクト
1996年〜2005年の
大阪府住宅供給公社の歩みとして、
住まいに関する主要プロジェクトや
取り組みをご紹介します。
1996年「水と緑の健康都市」土地区画整理事業決定
「水と緑の健康都市」(後の「箕面森町」)は、自然環境と調和したまちづくりを目指した大阪府による大規模開発プロジェクトです。1990年度から用地取得が始まり、1995年度には都市計画が決定、1996年度には土地区画整理事業が決定されました。健康をテーマにしたまちづくりが進められ、公社はこのプロジェクトの一環として、住民にとって快適で自然と共生するまちづくりに取り組みました。
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「水と緑の健康都市」に約154haの土地を取得
1996年「メロード吹田」竣工
吹田市が進める「JR吹田駅北口地区第一種市街地再開発事業」に参画し、38階建ての超高層分譲マンション「メロード吹田」が誕生しました。このプロジェクトは、駅前再開発の象徴として地域のランドマークとなり、住環境の改善と都市機能の向上を目指して実施されました。再開発エリア内には、商業施設や公共施設も配置され、地域全体の利便性が高まりました。
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メロード吹田
1998年泉北ニュータウン
「国際住宅村プロジェクト」始動
泉北ニュータウン内の庭代台(堺市)における「国際住宅村プロジェクト」では、オーストラリア、カナダ、アメリカ、日本の4か国の建築文化を取り入れた街「グローバルコート庭代台」が誕生しました。輸入住宅や海外資材を導入することで、住宅建設コストの低減を図るとともに、多様なライフスタイルに対応する住まいが提供されました。このプロジェクトは、各国の個性が調和した美しい街並みを形成し、国際的な視野を持つ都市型住環境のモデルケースとなりました。
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グローバルコート庭代台のまちびらきイベント -
「グローバルコート庭代台」カナディアンハウスの街並み
1999年次世代賃貸住宅
「ふれっくすコート吉田」提供開始
「ふれっくすコート吉田」(東大阪市)は、内装可変型賃貸住宅として、入居者が自由に間取りを変更できる新しいコンセプトの住宅です。構造躯体部分(スケルトン)と設備や内装部分(インフィル)を分離し、専用部には移動式収納家具が備え付けられています。この家具は部屋の間仕切りとして利用でき、家族構成や生活様式に応じて自由にレイアウトを変更可能。屋上の緑の「みち」や、立体的に交差する「立体街路」により、住環境の中で自然とコミュニティが広がる設計も取り入れられました。さらに、居住空間を広げ、自由な設計を可能にする「市松ラーメン」架構によって、多様な間取りが実現しています。
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ふれっくすコート吉田 -
屋上の緑の道 -
室内 -
スケルトンとインフィル
2003年「南河内健康ふれあいの郷」造成工事着手
「南河内健康ふれあいの郷」は、大阪府が発表した総合的整備構想に基づいて羽曳野市にて進められたプロジェクトです。公社は1970年から用地買収を進めており、2004年度に「まちびらき」を行いました。その後、2009年度には事業提案競技を実施し、戸建住宅用地の供給を行いました。このプロジェクトでは、健康とふれあいをテーマに、安心・安全な住環境の整備が進められました。
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「南河内健康ふれあいの郷」土地利用計画図
2005年OPHシリーズ誕生
OPH(Osaka Prefectural Housing)シリーズは、公社が手がける新しいスタイルの賃貸住宅です。1992年以降、賃貸住宅の建替事業が進む中、耐震性やバリアフリー設計を重視し、共用施設の充実を図ったこのシリーズが誕生しました。ディンプルキーのダブルロックや床暖房、バリアフリー仕様など、住まいの質を高めるための設計が施されており、住みやすさを追求しています。また、OPHシリーズは、スマートで快適な暮らしを提案する「SMALIO(スマリオ)」ブランドとしても発展し、幅広い世代に支持されています。
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OPH新千里南町 -
OPH新金岡 -
エントランスホール -
居室イメージ