入居者が参加しやすい防災訓練を考える

入居者が参加しやすい防災訓練を考える
貝塚三ツ松住宅(貝塚市)11月21日(土)

入居者が参加しやすい防災訓練を考える1

府営貝塚三ツ松住宅1,300戸余りのおよそ半数をまとめる、貝塚三ツ松北自治会。
入居者は一人暮らしのお年寄りが多く、自治会では外出の機会が少ない方でも参加しやすいイベントの開催を模索する一方で、貝塚三ツ松北自治会初の大規模な自主防災訓練の実施を検討していました。
災害などが起こった時のために、周りの人々からの力添えが必要となるお年寄り、病気や障がいのある人、言葉の通じない外国の人などとの、日ごろの交流を深めておくことが重要になります。そこで今回は防災訓練に、より多くの人に参加してもらうための内容を考え、準備を進めてきました。

入居者が参加しやすい防災訓練を考える2

イベント当日は、自治会の防災備品の展示や貝塚市危機管理課による防災講習、貝塚市消防の救助訓練、自治会婦人部の炊き出し訓練、そして公社から「救急カプセルキット」(※)の配布をおこない、自治会役員を含めた入居者総勢150名余りもの参加がありました。
ベランダのパーティション(隣室との仕切り板・避難経路)を実際に蹴破る様子や住宅4階での救助訓練を初めて間近で見る参加者も多く、貝塚市危機管理課や消防の方のお話に熱心に耳を傾けていました。

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イベント終了後自治会長は、「市や公社の協力で入居者に広く伝わるように開催でき、防災訓練への参加者が増えた」と話されていました。日頃からの高齢者の見守りや、万一の災害時への備えが自治会の手できちんとされている、安心して住める住宅であることを、入居者に広く知ってもらえる機会になりました。

※「救急カプセルキット」とは、特にひとり暮らしで高齢の方などを対象に、自宅で救急車を必要とする緊急時などに備え、持病や緊急連絡先を記載したカードを入れたカプセルを、冷蔵庫に保管しておくためのキットです。
ご自身で症状などを説明できない場合でも、救急に関わる方に、ご自身の情報を伝えられるようにすることが目的です。

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